『チェンソーマン』甘く切ない悲恋エピソードが人気!デンジに爪痕を残した薄幸の美少女、レゼの魅力を徹底解剖

“出典:『チェンソーマン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトⒸ https://www.shonenjump.com/j/rensai/chainsaw.html”

週刊少年ジャンプの人気漫画『チェンソーマン』には、怖くて強い美(少)女キャラクターたちが大勢登場する。
本作のラスボスにしてヒロインのマキマ、トイレを流さない系角っ娘パワー、魔人の女の子を侍らしてハーレムを築いていたクァンシなど、いずれ劣らず個性的な彼女たちの中で、出番こそ短いものの読者の心を掴んで離さないのがレゼだ。

今回はレゼのプロフィールや魅力を紹介していきたい。

『チェンソーマン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

レゼとデンジの出会いは仕組まれていた?恐るべしハニートラップ!

“出典:『チェンソーマン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトⒸ https://www.shonenjump.com/j/rensai/chainsaw.html”

レゼとデンジの出会いはある雨の日に遡る。
雨に降られたデンジが電話ボックスにとびこむと、そこに1人の黒髪の美少女がやってきた。彼女はデンジを見るなり昔飼っていた犬を思い出して嗚咽する。
この美少女がレゼである。
デンジはレゼに花を渡し、初対面でいい雰囲気に。
雨上がりに電話ボックスから出たレゼは、自分のバイト先がカフェ「二道」であることを告げて去っていく。

レゼの儚げな見た目と気さくな言動にときめきを隠せないデンジ。早速「二道」を訪れるとレゼはデンジを歓迎し、彼が学校に行った経験がないと知ると、夜の学校に忍び込びこもうと提案する。

デンジはこの時点でマキマに惚れていたが、自分に好意を示してくれるレゼにも抗いがたく、「俺は俺のことが好きな人が好きだ」と葛藤していた。

レゼの手引きで夜の学校に侵入したデンジは、プールでキャッキャッウフフとはしゃいで仲を深め合うが、実はこれは全部レゼの作戦だった。

デンジと同じ特殊体質、レゼの正体とは?

レゼの正体はモルモットと呼ばれる、ソ連の研究機関で育てられた子供たちの1人。レゼは生身の人間でありながら爆弾の悪魔と合体し、その能力を使うことができた。
作中において、悪魔との融合が成功した人間はデンジとサムライソードとレゼの3人しか確認されていない。

相違点といえば、デンジがポチタと合意のもとに融合したのに対しレゼは人為的な実験の産物というもの。

レゼはデンジの心臓を持ち帰る為だけにソ連が送り込んだスパイであり、電話ボックスで雨宿りしていたデンジに接近したのも、カフェ「二道」でアルバイトしていたのも全部作戦の内だったのだ。

見事罠にはまったデンジはチェンソーマンに変身し、ボムと化したレゼと激しい戦闘をくり広げるが、彼女にとどめをさすのを断念する。カフェで楽しくお喋りした思い出や夜の学校で過ごした時間の積み重ねが、レゼを助けたいとデンジに思わせたのである。

レゼはデンジが持ちかけた逃避行を承諾し、後日待ち合わせの場所に急ぐのだが、行く手にマキマならびに天使の悪魔が立ち塞がる。

最期はマキマの命を受けた天使の悪魔に槍で貫かれ、志半ばで非業の死を遂げた。

読者に支持される、レゼの人気の秘密とは?

レゼ編は殺伐とした『チェンソーマン』の中でも屈指の人気エピソードであり、デンジとレゼのカップリングを推す声も大きい。
何故レゼはこれほどまでに読者に支持されるのだろうか?

まずビジュアルは重要だ。年齢は公表されてないが恐らくデンジと同年代で16歳前後、女子高生でも通じる。加えて黒髪にチョーカー、スレンダーな体型でクールビューティーなルックス。控えめな物腰にぐっとくるファンは多い。『東京喰種』のヒロイン、霧嶋菫香に酷似していると一部で言われている。

そしてなんといっても、そのけなげさと薄幸の生い立ちを忘れてはいけない。

作中にて、岸辺はロシアのおとぎ話として「ソ連軍の弾薬庫の隣にある秘密の小部屋」の話をしている。この部屋には身寄りのない子供たちがぎゅうぎゅうに詰めこまれ、一生物として扱われるらしい。
レゼもまた孤児であり、ソ連の為だけに生かされている存在だ。爆弾の悪魔と融合しボム化するまでの詳細は不明だが、まず間違いなく非人道的な実験の犠牲者であると見ていい。実験に耐えられず他の子供たちが死んだとすれば、彼女は貴重な成功例で唯一の生き残りだ。

そんな彼女が自分と同じく公安の犬として飼われるデンジと出会い、生まれて初めて別の人生を夢想する流れが尊い。
レゼは内心学校に行きたいと願っており、それは生まれ落ちた環境の劣悪さが災いして、学校に行った経験のないデンジの心にも響いた。

「仕事やめて……私と一緒に逃げない?」

上記のセリフは打算のみならず、デンジと手を取り合って遠くへ逃げたい、切実な本音も含まれていたはずだ。

だからこそデンジも彼女の思いにこたえて駆け落ちを切り出したのだが、もうすぐ幸せを掴めると喜んだ矢先、マキマの襲撃を受けて命を落とす。
最初で最後の恋に殉じたレゼの美しく悲劇的なラストは、彼女の願いが報われなかったからこそ、読者の心に残り続けるのだった。

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