『ゲスでクズでおばかでスケベな主人公!『チェンソーマン』のデンジの魅力を徹底解剖』

“出典:『チェンソーマン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトⒸ https://www.shonenjump.com/j/rensai/chainsaw.html”

『チェンソーマン』とは?

2019年1号から2021年2号まで週刊少年ジャンプにて連載された漫画、藤本タツキの『チェンソーマン』。
第2部からは少年ジャンプ+に移籍、スタートが心待ちにされている。
本作はアニメ化されてない作品では異例なほど人気があり、毎週月曜日にはTwitterのトレンドをチェンソーマン関連ワードが席巻するなど、読者を阿鼻叫喚させていた。
現在単行本の累計発行部数は930万部を記録し、まだまだ盛り上がりを見せそうだ。

今回は完結後も熱が冷めやらない『チェンソーマン』の主人公、デンジのプロフィールや魅力をご紹介していきたい。

『チェンソーマン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

デンジは「女の子の胸を揉みたいから頑張る」、欲望に正直な主人公

“出典:『チェンソーマン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトⒸ https://www.shonenjump.com/j/rensai/chainsaw.html”

本作の主人公のデンジは自称16歳。本来なら高校に行ってる年齢だが、義務教育を受けた形跡はない。というのも彼は非常に劣悪な環境で育っている為だ。
第1話にて初登場したデンジは、亡き父親が借金していたヤクザに専属デビルハンターとしてこき使われていた。借金返済の為に片目や臓器まで売却したというのだから、その悲惨さは筆舌に尽くし難い。住んでいるのはスラムのような場所、丘の上のあばら家だ。

そんな彼の唯一にして最大の心の拠り所が、数年前に出会って以来生活を共にしているポチタだ。ポチタは父を失い天涯孤独になったデンジの前に満身創痍で現れ、「血をもらうかわりにデンジを助ける」契約を交わしたのだった。

一枚の食パンを分け合い、夜は寄り添い眠っていたポチタとデンジに、唐突な別れが訪れる。不死に目が眩んだ雇用主のヤクザ一党がゾンビの悪魔と契約し、デンジを騙し討ちしたのである。
倉庫に呼び出されたデンジはあっさり惨殺され、その死体は瀕死のポチタともどもゴミ箱に遺棄されるのだが、ここでポチタが人語を喋り始める。

「心臓をデンジにあげる代わりにデンジの夢を自分に見せてほしい」

そしてポチタはデンジの心臓の代わりとなり、彼を甦らせる。ポチタを心臓として取り込んだデンジは人間をやめ、頭と両腕にチェンソーを携えたチェンソーマンに生まれ変わり、ゾンビの悪魔及びヤクザを血祭りに上げた。

ポチタと融合を果たしたデンジは、マキマによって公安特異4課のデビルハンターにスカウトされる。

そんなデンジの魅力とは、徹底的に欲望に正直な所。
16年の人生で女の子と付き合った経験はおろか優しくされたこともないデンジは、相棒の血の魔人・パワーに「仕事を手伝えば胸を揉ましてやる」と言われれば即飛び付き、マキマに「デンジくんは私の犬でしょ?」と言われれば「わん!」と答え、とにかくわかりやすすぎるくらいわかりやすいスケベ野郎。
以前は「食パンにジャムを塗って食べるのが夢」だったのに、物語が進むうちにどんどんグレードアップし、「女の子とセックスしたい!」「ステーキ食いたい!」「彼女とかめちゃくちゃたくさん欲しい!」と絶叫する。
彼、とてもちょろいのだ。

なまじ恋愛に免疫がない為、ちょっと優しくしてくれる可愛い子ならすぐ好きになってしまい、それをさして本人も「俺は俺のことを好きな人が好きだ」と言いきっている。

マキマとレゼとパワーの間で揺れる、デンジの恋愛遍歴

“出典:『チェンソーマン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトⒸ https://www.shonenjump.com/j/rensai/chainsaw.html”

さて、そんなデンジの本命は誰だったのか。
結論から言えば、最初から最後までブレずにマキマが好きだったのか、どっこいマキマ本人はデンジなどアウトオブ眼中で、彼の体内のポチタ(=チェンソーの悪魔)一筋だった。
このすれ違いが彼女の敗北を招くのだから皮肉である。

しかしデンジの方も、マキマだけを好きだったわけではない。
前述したとおり彼は自分に優しくしてくれる人ならすぐ好きになってしまうちょろい男であり、ハニートラップを仕掛けてきたレゼを見捨てられず、駆け落ちを申し出ている。

これは待ち合わせ場所に赴く途中で、マキマが天使の悪魔を使いレゼを惨殺した為叶わなかったが、目の前で女の子が困っていたら一緒に破滅してくれるデンジの男気が感じられた良エピソードだ。

ちなみにデンジの相棒の血の魔人・パワーだが、二人の関係は血の繋がらない兄弟に近い。デンジはパワーを風呂に入れて添い寝までしてやってるが、全然欲情しないことを不思議がっていた。

その後パワーはマキマに殺されるが、デンジの体内に残った血から一時的に復活を遂げ、身体を張って彼を助けた。
ちなみにパワーはデンジを「初めてできた友達」と称しており、汚い所や醜い所も全部さらけだし腹を割って話せる二人の関係性は、むしろ疑似家族やバディの延長線上に位置付けられる。

第二部学生編にて明かされる、デンジの動向とは?

“出典:『チェンソーマン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトⒸ https://www.shonenjump.com/j/rensai/chainsaw.html”

最後に第2部学生編にて、デンジがどんな活躍をするか予想したい。
最終回にて、デンジはマキマ(支配の悪魔)の生まれ変わりの少女・ナユタと二人で暮らしている。ナユタの年齢は不明だが、外見からすると小学生かせいぜい中学生程度なので、二人で同じ学校に通うのは残念ながら難しそうだ。

第一部の数少ない生き残りに刺客編で登場した吉田ヒロフミが挙げられるが、おそらく彼がデンジの同級生として再登場するのではなかろうか。
東山コベニの妹や弟が同じクラスになる可能性もあり、同年代の友人関係が広がっていきそうだ。

最新情報をチェックしよう!