『人間と犬を同列に見なす支配の悪魔なラスボス、『チェンソーマン』のマキマの魅力を徹底解剖』

“出典:『チェンソーマン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトⒸ https://www.shonenjump.com/j/rensai/chainsaw.html”

『チェンソーマン』とは?

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2019年1号から2021年2号まで週刊少年ジャンプにて連載された藤本タツキの『チェンソーマン』。
マキマとは本作にて人気を集めたヒロインにしてラスボス。
主人公デンジを時に導き、時に追い詰める最強の存在として描かれた。

今回はそんなマキマの素顔に迫っていきたい。

『チェンソーマン』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト

主人公デンジに手をさしのべた運命の女性、マキマ

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マキマはポチタを心臓の代わりに取り入れ、チェンソーマン化したデンジの前に現れた美女だ。公安対魔4課のデビルハンターにデンジを勧誘し、新たな道を切り開いたキーパーソンでもある。

マキマは内閣官房長官直属のデビルハンターであり、政府の高官とも付き合いがある。デンジの直属の上司にあたり、公安でも強大な影響力を持っていた。
赤毛にぐるぐる目に巨乳、スーツ姿がデフォルト。この特徴的な目は彼女が人と異なる種の証である。

性格は優しく穏やかな理想の上司として描かれているが、その実目的の為なら手段を選ばない苛烈さを秘めている。

作中にてマキマは死刑囚を何人か選び、彼らに攻撃対象の名前を言わせたのち、特殊な手印を組むことで遠隔からの殺害を可能としている。この際当然のごとく死刑囚も命を落としていた。

他に下等生物(ネズミなど)を操って敵の動向を偵察したり、標的に「バン!」と指鉄砲を擬すことで身体を吹っ飛ばす反則技も使える。

そんな彼女の正体は、本作のラスボスである支配の悪魔。

自分より下位の者すべてを力で洗脳して従わせ、理想の世界を築き上げようと目論んでいた。

マキマが野望を叶えるにはチェンソーマンを倒さなければいけない。
マキマはチェンソーマンを崇拝している為、自分が「上位」と認めた彼に洗脳が使えないダブルバインドが生じる。

チェンソーマンには食べた悪魔の概念と名前を消し去る能力があり、マキマはチェンソーマンに戦争や死の悪魔を食べさせる事で、人類に秩序をもたらそうとしたのだった。

終盤では公安の殉職者の死体を回収、支配してチェンソーマンを襲わせている。

しかしポチタと分離したデンジの奇襲に遭い死亡、その後彼女の肉はデンジに食べられてしまった。

意外と普通!?親近感を抱くマキマの趣味

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作中では吐き気を催す邪悪な立ち回りで読者を震撼させたマキマだが、意外と普通な一面も持ち合わせている。
マキマは都内のマンションに一人暮らししており、シベリアンハスキーをはじめとする犬を多頭飼いしている。犬には「ショコラ」などスイーツの名前を付け、可愛がっているあたり女性らしい。

毎年秋に田舎の友人の畑仕事に行っており、それがレゼを待ち伏せした時の田舎のネズミと都会のネズミのやりとりに繋がる。趣味は映画鑑賞で、デンジと休日映画デートするエピソードは映画マニアの読者の人気が高い。

マキマの目的と最期とは?

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内閣総理大臣と契約していた支配の悪魔、マキマ。彼女の目的は理想の世界を作り上げ、犬のように人類を飼いならすこと。
その目的の為にデンジが宿したチェンソーの悪魔の力を欲しており、アキを支配して銃の魔人にする、パワーを撃ち抜くなど様々な策略を巡らしてデンジの心を折りにかかった。

過去にはチェンソーの悪魔と26回も戦いを繰り広げており、深い因縁があるようだ。
四騎士と武器の悪魔を従えていたことを考えると、初登場時にポチタが負っていた銃創は、マキマに命令された銃の悪魔のしわざかもしれない。

作中でマキマが最強と見なされるのは、この世の存在はすべて何かの支配を受けているから。生物は死の支配を受け、暗闇の恐怖に支配され、飢餓や戦争にも支配されている。
故に支配の概念を司るマキマは圧倒的な力を持ち、銃の悪魔すら好きに扱えた。

なおマキマは「人間のことは犬のように好き」と語っており、手段や過程に大いに問題はあれど、彼女なりに人類に愛情を注いで幸せにしようと考えていたのがうかがえる。

終盤ポチタが告げたマキマ本当の望みは「抱き締められたい」というもので、デンジはマキマの生まれ変わりのナユタを包み込み、その願いを叶える形となった。

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