「転生したらスライムだった件」/10巻 人の国との交流とシズエの心残りの子供達

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「転生したらスライムだった件」月刊シリウスコミック公式

「転スラ」9巻のネタバレレビュー

登場人物の紹介

リムル・テンペスト
元は三上悟(みかみさとる)と言う普通の人間だったが、通り魔に包丁で刺され死亡。その後、異世界転生するがチート染みたスキルを使用する”スライム”として生まれ変わり、ジュラの森大同盟を提案しジュラの大森林の盟主となる。

シズエ・イザワ
魔王レオン・クロムウェルに召喚された異世界転生。かつて爆炎の支配者と呼ばれ、英雄として自由組合(ギルド)で活躍していたが、今は引退しどこかの国で若手を育てているらしい。

神楽坂 優樹(かぐらざか ゆうき)
自由組合総帥(グランドマスター)で、リムルやシズエと同じ日本から異世界転生された転生者。転生された際にスキルは得られなかったが、身体能力が人並み外れて発達している。シズエのことを先生と慕っている。

アリス・ロンド
シズエの心残りである教え子で異世界転生者。ぬいぐるみを使った戦闘を得意とする。

ゲイル・ギブスン
シズエの心残りである教え子で異世界転生者。幼い教え子達の中で一番しっかりしておりまとめ役のようなポジション。

クロエ・オベール
シズエの心残りである教え子で異世界転生者。水を使った魔法を得意とする。

リョウタ・セキグチ
シズエの心残りである教え子で異世界転生者。肉体強化ができる”狂戦士化”することができる。

ケンヤ・ミサキ
シズエの心残りである教え子で異世界転生者。シズエを憧れ炎の魔法を使う。

「転生したらスライムだった件」10巻各話あらすじ ※ネタバレあります

第44話 ブルムンド王国にて(前編)

ブルムンド王国に到着したリムル達、夢で見たシズエの心残りである子供達に会う為に、イングラシア王国にある自由組合本部(ギルドほんぶ)にいる”自由組合総帥”(グランドマスター)に会うことにし、その為に”自由組合支部長”(ギルドマスター)であるフェーズに紹介状を書いてもらうことにする。

フェーズの元に向かう前に、ガバル達からイングラシア王国に行く前に自由組合(ギルド)で冒険者の登録をした方が身元証明もでき良いと言うことで冒険者登録をしに行くことになったリムル。

人間の擬態をしているリムルは見た目が幼い、そのことから疑いの目で見られる中、リムルは討伐部門の実地試験を行うことになる。試験管を務めるのは”ジーギス”と言う男で、片足は義足をしており元冒険者だったようだ。

Eランクの試験を始めるリムル、相手はジーギスが”召喚魔法”で召喚した”狩猟犬”(ハウンドドッグ)だったが、リムルは剣を使い瞬殺してしまう。驚くジーギス含め冒険者達、ジーギスは続いて”邪悪妖精”(ダークゴブリン)を召喚するがこれもリムルは一瞬で倒してしまう。

そんな腕前を見て、ジーギスはBランクの飛級試験を提案し、カバル達は止めるがリムルはその試験に受けることにする。

ジーギスは”下級悪魔”(レッサーデーモン)を召喚する。それを見たカバル達は急いでフェーズを呼びに行くのであった。この際にリムルは”悪魔召喚”のスキルを獲得する。

リムルはレッサーデーモンに剣で切り込むが、どうやら悪魔相手には物理攻撃は効かないみたいだ、魔法攻撃も試してみるが効果は薄くあまりダメージを与えることができない。リムルは剣に魔法をまとわせて攻撃することでレッサーデーモンを軽々と倒して見せるのであった。この際にエクストラスキル”魔法闘気”を得る。

そしてジーギスはリムルの力を疑っていたことを謝り、Bランクの冒険者として認めるのであった。その後、駆け付けたフェーズをなだめるのはどの試験より難しかったと言う…

第45話 ブルムンド王国にて(後編)

フェーズに怒られるカバル達、リムルはおかげでBランクの冒険者の身分証を手にすることができたと庇うが、フェーズの権限があればBランクまで取り立てることができたらしい。

フェーズからブルムンド王が極秘の会談を希望されていると報告があり、イングラシア王国に行く前に極秘会談を3日後に行うことになった。翌日、ブルムンド王国の”大臣ベルヤード”と会談の内容の相互の確認を行うことになった。

”魔国連邦”(テンペスト)とブルムンド王国の開国の条件は2つ、1つは両国間の相互安全保障、2つ目は両国間の相互通行許可だと言う。

1つ目の相互安全保障は、魔物の国である”魔国連邦”(テンペスト)は今まで”豚頭帝”(オークロード)や、”魔王ミリム”、”カリュブディス”など強敵を目の前にして来たことを考えると、到底人間達が相手できる敵がいないことからあまりリムル達にとってはメリットは無く、むしろデメリットの方が大きい。しかし、2つ目の相互通行許可は”魔国連邦”(テンペスト)にとって有益なことであり、リムルがずっと考えていた人間との交流ができ、商人が国に入る際に税収を治めることで金銭面でも期待ができる。と言うことで大臣ベルヤードとの会談は有意義に終わった。

2日後、ブルムンド王との会談が始まるが行ってしまえば2日前に繰り返しである。無事条約は手結されることになったが、ブルムンド王国を脅かすのは魔物だけではなく、東の帝国も入っていること、そして条約からそれらが攻めて来た時にリムル達は力を貸さなければいけないことがブルムンド王国の本当の狙いだったらしい。

その後、リムルは再びベルヤードの元へフェーズとギルドでリムルの試験管を務めたジーギスを連れ訪れる。

ベスターが作った”完全回復薬”(フルポーション)をジーギスに飲ませると、ジーギスの足は新たに生え、義足がいらない体になる。それを見ていたフェーズとベルヤードは驚いている様子。

そしてこのフルポーションを薄めた”上位回復薬”(ハイポーション)をブルムンド王国で定期的に卸すことが決まった。ジーギスからまた冒険者に戻れると感謝されるリムルであった。

ブルムンド王国での用事を済ませたリムルは、イングラシア王国に向かうのであった…

第46話 ユウキ・カグラザカ

リムル達がイングラシア王国に到着する頃、謎の仮面の人物”ラプラス”は何者かと会話している。リムルがブルムンド王国にいたことを知っているらしく、ブルムンド王国は西方聖教会の活動圏内であること、そして西方聖教会の活動圏内でのリムルの行動は自殺行為であること。ラプラスは西方聖教会に潜入することを話している。

イングラシア王国に到着したリムル達は、王国内が発達していることや王国の警備が西方聖教会の兵士が行っていることを知る。また西方聖教会は魔物の殲滅を教義にしていることから魔物であるリムルは気を付けた方が良いとのこと。そして聖騎士団の団長の名が”ヒナタ・サカグチ”と言う日本人のような名前である。

翌日、自由組合本部に向かうリムル、フェーズから貰った紹介状を出し、自由組合総帥(ギルドマスター)を応接室で待つリムル。下手な駆け引きをするより、真実を話し信頼を得たいと考えたリムルはスライムの姿で待つことに。

しばらくすると、自由組合総帥(ギルドマスター)の”ユウキ・カグラザカ”と言う、見た目10代半ば位の男性が現れる。※実際は20代後半らしい。
どうやらユウキ・カグラザカも異世界転生者らしいが、リムルのように転生された際に強力なスキルは得られなかったが、身体能力は以上に発達したそうだ。

リムルはシズエから受け継いだ仮面と人間に擬態した姿を見せ、仮面の持ち主の意志と姿を継いだこと、捕食した相手に擬態できることを伝えると、ユウキ・カグラザカはリムルに襲いかかる。
リムルはそれに対応し、落ち着いて最後まで話を聞いて欲しいと説得し、「おれは悪いスライムじゃないよ!」と伝えたことでリムルも日本人だとわかり、リムルを少しは信用してくれたようだった。

リムルは信用してもらう為に、ユウキ・カグラザカが読んでいただろう漫画を自分の記憶から”大賢者”を使い、紙に転写しその漫画を渡すことで信頼を得ることができたのであった。そしてユウキ・カグラザカ曰く、転移者を呼ぶことはできても帰還することは不可能であるということを聞く。

リムルはシズエが残した子供達のことを話すと、ユウキ・カグラザカもリムルに託すと言ってくれたのだった。

その後、カバル達と合流し案内役はもう大丈夫だと伝えるリムル。どうやら子供達の教師になるようだ…

第47話 勇者のなり損ない

カバル達と別れ、ユウキ・カグラザカが理事を務める”自由学園”の寮の一室を借りてしばらく一人暮らしをすることになったリムル。

リムルが担当するクラスの子供達は5人しかおらず、英雄シズエ・イザワの後任ということで荷が重く、引き受けてくれる人がいない、また本来人は生まれ持ってスキルを所持していることがほとんどなく、例外が異世界からの転生された者にはスキルを所持していることがあること、英雄を欲した各国が極秘で異世界転生を行い、強制的に召喚していること、兵器として期待される彼らは魔法で行動を制限されることがあるという。

今回リムルが担任を持つクラスの子供達は、全員余命1~2年しかないという。なぜなら、本来召喚儀式には膨大な費用と手間がかかり、簡単な召喚術式が編み出されたという。しかし、その方法では失敗が多く、スキルを獲得していない子供達が呼ばれてしまうという。そして本来スキルへと還元される大量のエネルギーが行き場を無くして、やがて身を滅ぼすらしい。不完全召喚された子供達のほとんどは5年以内に死んでしまうという。

理不尽に呼び出され、死を目前に控えた、勇者のなり損ないだとユウキ・カグラザカはリムルに話すのであった。

翌日、担任教師としてクラスに向かうリムル。ドアに黒板消しをしかけたり、剣で襲い掛かったりとクラス崩壊している様子。
クラスの子供達は、”アリス・ロンド”、”ゲイル・ギブスン”、”クロエ・オベール”、”リョウタ・セキグチ”、”ケンヤ・ミサキ”の5名で、ランガでビビらせ出席を取るリムルであった。

その後テストと言う名の模擬戦を行うことにしたリムルは、子供達の攻撃をいとも簡単にさばき、多少は生徒達の信用を得ることができたようだ。しかし、”ケンヤ・ミサキ”はシズ先生にも見捨てられ、どうせもうすぐ死んでしまうとリムルに訴えかける。

それにリムルは、シズ先生は決して見捨てた訳じゃない、彼女の最後の旅はお前ら5人の為の旅であったこと、それに絶対に死なせないとリムルは子供達に約束するのであった…

11巻に続く…

「転生したらスライムだった件」10巻を読んだ感想

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この「転スラ」10巻は、リムルの新たな旅がメインとなっています。今までは魔物の町から魔物の国になったりと、町や国の主としてのリムルの活躍が見られた訳ですが、この10巻では色んな顔のリムルが見られたような気がします。

冒険者としてのリムルや、商人としてのリムル、そして教師としてのリムルなど色んな顔のリムルが見れてとても新鮮な気持ちになれた1冊でした。

そして新たなキャラクターが増えました、ギルドマスターの”ユウキ・カグラザカ”を筆頭に、転生された人が沢山出て来ました。でもシズさんの教え子達はとても可哀そうですが、リムルならきっとなんとかしてくれるでしょう。(チートみたいなスキルばっかだからたぶん大丈夫だと思います)

そんな感じでこの世界の状況も色々わかって来て、ますます「転生したらスライムだった件」は面白くなってきたなと思いました。

まとめ

以上、「転スラ」10巻のネタバレレビューでした。また可愛いキャラクターが増えました。私のおすすめは”アリス・ロンド”ちゃんです。金髪幼女ってそれだけでキャラが成り立ってしまうのですごく反則だと思うのは私だけでしょうか?

こんな可愛い”アリス・ロンド”ちゃんを是非!漫画やアニメでご覧になって下さい!

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