
”出典:『鬼滅の刃』|集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトⒸ 集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイトⒸ https://www.shonenjump.com/j/index.html ”
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鬼滅の刃とは?
「鬼滅の刃」とは、週刊少年ジャンプにて連載していた吾峠呼世晴先生の漫画作品である。2016年11号から2020年24号まで連載されていた。
舞台は大正時代、主人公『竈門 炭次郎』(かまど たんじろう)が鬼にされてしまった妹『竈門 禰豆子』(かまど ねずこ)を人間に戻すべく、鬼殺隊(きさつたい)に入り鬼と戦うストーリーとなっている。
誰がなんと言おうと、2020年を代表する漫画の一作となっている。
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こちらの記事のように、2020年で最も売れた電子書籍でもあり、とてつもない程の影響力を日本に与えた作品。
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また2020年に公開された映画でも12週連続首位を獲得するなど、映画においてもとてつもないインパクトを残す程の人気っぷりである。
「鬼滅の刃」と私の死闘

第1章 私と「鬼滅の刃」
私はクレーンゲーム、いわゆるUFOキャッチャーが好きで、出掛けた先で見かけるとついやってしまい、景品が取れるまでやってしまうハードなクレーンゲーマーだ。好きすぎて特に必要のない景品でも、一度お金を入れてしまうと取るまで止められない、いわばゲームセンターが鬼であれば、私は捕食される側のただの人間と言った所である。
そんな私は「鬼滅の刃」をアニメで知り、見れば見る程ハマってしまい、単行本も大人買いし読み漁ったりと、当時は心まで鬼滅一色に染まっていた。
ある日、私はふらっと立ち寄ったゲームセンターである物を見つけてしまう。
そう、それは「鬼滅の刃」のキャラクターのフィギュアである。
見た瞬間、私はお金を入れていた。
何も考えず、ただ欲しいと言う欲求を満たす為に、お金を入れていた。
これが地獄の始まりだと知らずに…
第2章 ゲームセンターの罠
こう見えても私はクレーンゲーム歴は長く、日々YouTubeで景品の取り方を勉強している私は、最低限の知識と技術は持ち合わせているつもりだ。
フィギュア系の景品の場合、大体箱の景品となる。そしてフィギュアの景品の場合だと、大体「はし渡し」と言う、突っ張り棒2本の上に景品を置き、その景品をうまく落ちるようにアームを操作して景品を落とすと言った設定をされていることが多く、今回もその設定であった。
景品を取るまでにかかる値段は、私の場合1,000~2,000円前後、どんなに沼ったとしても3,000円使えば店員さんが助けてくれることが多い。
しかし、今回はあまり見かけない張り紙が貼ってあることに気付く。
「手直しは初期位置となります」
この時はまだ自分の財布が空っぽになることを知る由もなかった…
第3章 地獄の始まり
クレーンゲームは大体1プレイ100円だが、まれに人気景品や新作景品の場合1プレイ200円に設定してあるのが主流である。そして今回は大人気漫画「鬼滅の刃」のフィギュアと言うこともあり、1プレイ200円となっていた。
とりあえず様子見の500円を投入。なぜ500円かと言うと、大体のゲームセンターではクレジットサービス機能を導入している店舗が多く、500円投入することで1回多くプレイすることができると言ったサービスだ。
今回は500円で3プレイできると言うことで始まったゲームセンターとの戦いだったが、この3プレイでわかったことはアームで景品を掴んでもビクともしない、そう全く景品が動かないと言うこと。
少し考える私、大体こういった設定でも景品が取れるように設定してあるのがゲームセンターだ。何か特殊な取り方があるのではないか?私はそう思い考えた。
次の500円で試したことは、「突き」と言うテクニックで簡単に言うと景品をアームの爪で押すと言ったテクニックである。すると動かなかった景品が少し動いたのである。
どうやら「掴む」力はないが「押す」力はあるようだ。
ここからいい形になるまでひたすら景品の角を押す作業になった。
しかし、途中から押しても動かなくなりどうしようもなくなってしまう私。
この時すでに私は4,000円程投資をしてしまっているのであった…
第4話 絶望へのカウントダウン
3,000円あれば取れると高をくくっていた私、4,000円使っていたことに焦りはあったがまだ財布にはお金があったし、気持ちにも余裕があった。
なぜなら店員さんがいるからだ。
大体のゲームセンターでは、お金を沢山使って景品が取れていないお客さんには取れやすいように景品を移動してくれたりすることが多い。
今回は景品に何しても動かなくなったし、4,000円もお金を入れているから私も該当するだろうと、店員さんに相談をしてみるのであった。
すると店員さんは景品を移動してくれたようだが、私は目を疑った。
最初の位置に戻っているのである。
4,000円投資した状態で最初の状態…
何かの間違いでは?と思い、店員さんに「これ最初の位置じゃないですか?」と聞くと、張り紙を指さし「この景品手直しは初期位置なんですよ~」と二ヤついている。
絶望へのカウントダウンはもうすでに始まっていたのであった…
最終章 地獄からの生還
私はただ茫然とし、店員は立ち去って行く。
常人ならこのまま止めて帰るはずだが、私は意地になっていた。「鬼滅の刃」のフィギュアが欲しいなんて気持ちはもう無く、そこにあったのはあの店員の二ヤついた顔からの苛立ち。
鬼滅の刃のラスボスである「鬼舞辻無惨」(きぶつじむざん)に立ち向かう主人公「竈門炭次郎」(かまどたんじろう)もこんな心境だったんだろうと今では思う。
止めるに止められなくなった私は、この後何枚の100円玉を投入したのか、何回両替機に向かったのかもう覚えていない。
わかるのは財布にあった1万円札が千円札1枚に変わっていたことだ。
死んだ顔でクレーンゲームをする私を見かねてか、恐らく店長らしき人物が話しかけて来たのであった。
「お客さん結構お金入れてますよね?ちょっと手直しさせてもらってもいいですか?」
この時の私は、もうこの景品は私の技術では到底獲得することができないのがわかっていた。上弦の鬼と遭遇した気分である。
私は無言で頷くと、なんと店長らしき人物はアームで押せば落ちる状態にしてくれたのであった。
私はお礼を言い、無事景品を獲得することができたのであった。
使用金額 9,200円
決してゲームセンターは悪くない

ここまで私のゲームセンターでの体験を書いて来ましたが、ここまで見るとゲームセンターが悪徳のように思えますが、私は決してそんなことは思っていません。
なぜなら、ゲームセンターも商売ですから儲からないといけません。少しでも多くお客さんがお金を使ってくれるようにと考えた末に行きついた結果なんだと思います。
それにそれがイヤなら私はお金を入れ続けるべきでは無かったと言う話ですし、今回の責任は私にあると言うこともあります。
散財したくなかったら限度を持って遊びなさいと言うことですよね。
最後に
「鬼滅の刃」ブームは未だ健在で、子供達にも大人気のようです。漫画は無事完結し、これから終息していくのかな?と思いますが、アニメはまだ終わっていませんので、まだまだ「鬼滅の刃」の人気は衰えることはないと思います。
また「鬼滅の刃」に限らず、これから色んな物や事がブームになるかと思います。今回は私が「鬼滅の刃」ブームに踊らされてやらかしたって話でしたが、これを読んでくれたあなたは踊らされずに、自分の意志をしっかり持って、全集中で気を抜かないように、散財しないように気を付けてほしいです。