漫画「賢者の孫」の感想とおすすめポイントについて紹介

  • 2021年2月2日
  • 2021年2月19日
  • 漫画
原作者は吉岡剛さんで、イラスト担当は菊池政治さんです。
2016年にKADOKAWA (小説版は1年早くファミ通文庫)にて掲載され、2019年4月にアニメ化もされました。
今回は「賢者の孫」について、おすすめポイントを紹介していきます。

賢者の孫のあらすじ

とある世界で有名な賢者マーリン=ウォルフォードは、ある時にある場所で魔物か盗賊に襲われた馬車集団の中で、赤ん坊を見つける。
その赤ん坊をシンと名づけ、孫のように可愛がり、やがて自身が持つ魔法のありとあらゆるモノを教えることに。

しかし、シンにはこの世界での「常識」を育ての親であるマーリンから教わっておらず、祖母的存在であるメリダたちを困らせることに。
そこでシンが15歳になると、この世界では「大人」となり、今まで人里離れた田舎に住んでいたこともあって、王様であるディセウムの提案により、アールスハイド魔法学院への入学を勧められる。

シンはそこで「常識」を学び、新たな仲間と出会って、やがてこの世界で起こる災厄と対峙することになっていくのであった。

主要な登場人物とみどころを紹介

みどころは大きく分けると3つあります。

1つ目がシンは前世の記憶(日本で生活していたこと)を頼りに、この世界にはないモノを発明していく過程がすごいです。
例えば、ジェットブーツ(今の日本にもなかった気が)やバイブレーションソード(電動のこぎりをイメージ)など、魔法技術と組み合わせてできたものがあります。
発明過程がまた面白いですので、注目できるポイントです。

2つ目はヒロイン的立場のシシリー=フォン=クロードとの恋愛的エピソードにおける
展開。
どこで出会って、付き合って、やがて……。
仲良くなっていく過程がまた趣があってよいです。

3つ目は下記にて記すシンの仲間たちが、シンやマーリンなどの指導によって強くなり、魔物や魔人といった異質な存在と戦っていくところにあります。
また登場人物についてですが、シンの親友でアールスハイド王国の王子でもあるアウグスト=フォン=アールスハイド、シシリーの親友でシンと魔法学院入学前に出会ったヒロイン候補のマリア=フォン=メッシーナなどシンの同級生が活躍していくわけです。
彼らはシンのように強くなり、やがて世界を守るための戦いに参加するまでに成長し、その過程を漫画ではじっくりと味わうことができるので、十分みどころがあって楽しめるポイントとなっています。

読んだ感想について

主人公のシンが「常識」のなさで人々を翻弄してしまう場面が多々ありますが、そのおかげでシンが転生した世界にはなかった産物が生まれたので、ある意味では「産業革命」を成し遂げた、いや無意識のうちに成し遂げてしまったことがすごいと感じました。

漫画では詳しく書かれているのですが、例えば手紙のやり取りが主流の時代、地球でいう歴史的観点で言えば12世紀~13世紀の中世ヨーロッパでの出来事だったとすれば、いきなり無線通信を開発して一気に20世紀後半にまで文明レベルを推し進めたわけで、ある意味ヤバイな、と思いました。

この作品は常識外れがダメってわけではなく、むしろプラスに働いていることが多いのです。
でもシンはメリダに「自重しなさい!」って叱られていますけどね。
アクセルとブレーキがあるところがまたいい感じってわけです。

まとめ

ここまで、おすすめの漫画「賢者の孫」について紹介してきました。
こちらの作品は現時点で単行本が15巻まで発売されています。
異世界×学園×魔法という要素がかみ合った作品です。
KADOKAWA作品には異世界モノが多くありますが、学園アニメが好きな方でもこの作品なら好きになることでしょう。
個人的にはアニメ2期では「世界連合」締結までの内容を入れれば、見ごたえは十分にあると思っています。

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