漫画「怪獣8号」/松本直也 夢を諦めそうなあなたに読んでもらいたい

  • 2021年2月15日
  • 2021年9月10日
  • 漫画

”出典:怪獣8号 1/松本直也|集英社の本 公式Ⓒ 集英社の本|コミックス~書籍~雑誌の公式情報と試し読みⒸ http://books.shueisha.co.jp/index.html ”

2020年7月からwebコミック配信サイト『少年ジャンプ+』にて連載を開始した、松本直也原作の漫画作品である。日本が怪獣大国と呼ばれる架空の設定の漫画。TV番組で紹介されたことで注目を浴び、個人的にも読んで素直に面白いと思った作品で、これからの活躍に期待。

少年ジャンプ+「怪獣8号」第1話

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「怪獣8号」のあらすじ

”出典:[第1話]怪獣8号-松本直也|少年ジャンプ+Ⓒ 少年ジャンプ+|人気オリジナル連載が全話無料!の最強webマンガ誌Ⓒ https://shonenjumpplus.com/ “

怪獣発生率が世界屈指の日本では、日々怪獣が現れ人々の生活を奪っていく。そんな中、主人公である「日比野カフカ」は怪獣専門清掃業で働き、防衛隊が怪獣を倒した後の処理の仕事としている。

清掃の仕事をしているカフカだが、幼い頃に住んでいた町が怪獣によって壊滅させられたことから、防衛隊になることを夢見ていた。そして同じ夢を見ていた「亜白ミナ」と怪獣を全滅させることを誓い合ったのだが、カフカは怪獣専門の清掃業、一方ミナは防衛隊第3部隊の隊長として大活躍。ミナの活躍をテレビで見る度に、この差を悔やみ今の自分を不甲斐なく思ってしまうカフカであった。

そんなある日、清掃業のバイトの新人として入って来た防衛隊を夢見る「市川レノ」と出会い、もう一度防衛隊を目指すことを決めるカフカだったが、謎の怪獣がカフカの体内に侵入したことでカフカは人型の怪獣になってしまい、カフカはコードネーム「怪獣8号」と呼ばれることになってしまう。

防衛隊を目指しているカフカが防衛隊に狙われる立場になってしまった。

それでも防衛隊になることを諦めないカフカの運命の行方は…

「怪獣8号」登場人物の紹介

日比野 カフカ
怪獣専門清掃業で働く32歳独身。防衛隊になることを諦めきれず、防衛隊になることを目指すが、謎の怪獣が体内に侵入したことでコードネーム「怪獣8号」と呼ばれる怪獣になってしまう。防衛隊に狙われる立場になったカフカだが、それでもカフカは防衛隊になることを諦めない。

・亜白 ミナ
防衛隊第3部隊の隊長。幼少期にカフカと防衛隊になることを誓い合い、その夢を叶え、防衛隊の活躍と人気の高さから未来の師団長候補と呼ばれている。戦闘能力はずば抜けて高い。

・市川 レノ
カフカの職場のバイトの新人として働き、防衛隊になることを夢見ている。カフカの相棒のような存在になり、カフカによくツッコミを入れる。

・四ノ宮 キコル
防衛隊長官を父に持ち、16歳でカリフォルニア討伐大学を飛級で最年少首席卒業をした偉業と圧倒的な戦闘センスを持つ。日本の未来の光的な存在。

夢を諦めそうなあなたに読んで頂きたい

「怪獣8号」は2021年2月現在で1巻しか発売されていませんが、この1巻だけでも面白さが十分に備わっている作品。

個人的な意見と感想になってしまうが、この『怪獣8号』1巻で私が感じたのは、”夢は諦めるのではなく、追い続けるもの”である。
なぜそう思ったのかと言うと、この漫画の主人公である『日比野カフカ』がそう教えてくれたからだ。

カフカは32歳のおっさん、本来であれば夢である防衛隊に入ることはできない年齢だったが、33歳まで応募資格が引き上げられたことを聞き、諦めかけていた防衛隊に入る夢を再度挑戦しようと挑むのである。

応募者は皆若くて体力がある者ばかり、それでも自分に何かできることがないか模索し、自分の存在意義を示そうと努力する姿に私は心を打たれた。

夢とは希望に溢れている言葉のようで、時には残酷な一面もあると私は思う。

それをこの漫画「怪獣8号」1巻に描かれている、そして夢は諦めないから夢なんだと教えてくれる作品でもあると私は思う。

元気になる漫画「怪獣8号」

この漫画は基本的にギャグ要素が多く、主人公『日比野カフカ』の相棒であるバイトの後輩『市川レノ』とのボケとツッコミの掛け合いが面白い。

歳が一回り違う二人だが、レノはカフカの優しさと男気からカフカを慕い、もう一度防衛隊を目指すように仕向けたのもこのレノである。

この二人の掛け合いで面白かったシーンが、カフカが怪獣になったあと病院を出て防衛隊から逃げるシーンでの掛け合いは特に面白いので是非見て頂きたい。

この二人の掛け合いだけではなく、カフカのバカ正直でまっすぐな性格や、ツンデレで先輩思いのレノ、生意気だけど正義感が強いキコルなど、この個性的なキャラ達が繰り出す全ての掛け合いは読んでいて元気になることは間違いない。

自分に正直になることの大切さを教えてくれる

主人公『日比野カフカ』は後の相棒『市川レノ』と出会う前は、防衛隊になれなかったことを悔やみ、活躍する『亜白ミナ』をテレビで見て酒に頼り現実逃避するなど、現実を突きつけられそこから目を背けている。

その描写では、今の自分だって怪獣専門の清掃員として働き、人の為になっているんだと自分に言い聞かせるシーンもあり、この時のカフカは自分の気持ちに正直になれず、ただ自分に言い訳し夢を追いかけることを諦めてしまっている。

しかし、カフカはそこから這い上がる。

それは自分が防衛隊に入って、怪獣から人を救いたいと言う気持ちを受け止め、その気持ちに正直になれたからだ。

言い訳ばかりして、自分の本当の気持ちを抑え込んでいると辛くなる日が多い。

でも自分の気持ちに正直に生き、それが自分だと思えることができたらきっとカフカのようにまっすぐな気持ちでどんな困難が待ち構えていようと、夢に向かっていける強い精神力が得られるのではないだろうか?

「怪獣8号」夢を諦めそうなあなたに読んでもらいたいのまとめ

『怪獣8号』を紹介して来ましたが、夢を追いかける姿は誰が見ても応援したくなるものです。今あなたが夢に向かって走り出してる最中で大きな壁に当たった時、夢を諦めるか悩んでいる、そう言った時に是非読んでいただきたい漫画です。

カフカの清々しい程の生き様を見れば、明日も頑張ろう!ときっと思えると私は思います。

また『怪獣8号』は2021年2月現在だと単行本が1巻のみの発売で、これから何か漫画を読み始めたいと言った方にとてもおすすめの漫画でもありますので、良かったら読んで見て下さい。

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