おすすめ漫画【ガンバニル】グロいけどスリリングな展開が最大の魅力!

  • 2021年1月19日
  • 2021年2月19日
  • 漫画

「週刊漫画ゴラク」で連載中の漫画【ガンバニル】の紹介です。

2021年1月9日に最新刊9巻が発売されており、電子コミック化もされている二宮正明が書いている「ガンバニル」。村八部サスペンスをキャッチコピーに絶賛連載中の作品です。

漫画「ガンバニル」のあらすじ

阿川大悟は元刑事。
しかしある不祥事を起こし、片田舎の供花村に駐在として派遣されてきました。大悟の一人娘で小学生のましろは失語症に陥っており口がきけません。彼が供花村への赴任を承諾したのは、心を閉ざした娘の為に環境を改善しようと思ったからでした。

妻・有希もこの提案に賛同し、供花村での新生活がスタートします。
供花村は自然に恵まれたのどかな場所で、村の人々も人情深く、阿川一家はすぐ馴染みました。

しかしある日陰惨な事件が起こります。

村で最大の権力を誇る後藤家の長老、後藤銀が熊に食い殺されてしまったのです。銀の遺体を調べた大悟は不審な点に着目。彼女の遺体には獣のものとは思えない噛み痕が付いていたのです。

銀の死亡事件を独自に調べ始めた大悟は、前の駐在の狩野が突然失踪を遂げた事、後藤家の不興を買って村八分にされていた事実を突き止めます。
しかも後藤一族には人を食っている噂があったのです。

もし後藤家主導のもと、供花村で食人が行われているなら真実なら世間を震撼させる大スキャンダルに繋がります。

大悟は前の駐在・狩野の親族に接触するなどし、供花村の暗部へどんどん踏み込んでいきますが、それに比例して村人の目は冷たくなり脅迫を受けるようになりました。

愛妻・有希と、娘のましろにまで魔の手が迫ります。
はたして大悟は家族を守り抜き、供花村のおぞましい真実を白日のもとに暴きだすことができるのでしょうか…

登場人物の紹介

阿川大吾
元刑事で既婚者、一児の父。不祥事を起こし駐在として供花村に派遣されてきます。いい加減でお調子者な所もありますが正義感が強く、良き夫です。ただし犯人に対してはしばしば暴力的な傾向を見せ、歯止めが利かなくなる危なっかしさも持ち合わせます。供花村で行われている食人の真相を暴きだそうと奔走します。

阿川有希
若くて美人な大悟の妻。勝気な性格のしっかり者で、少々だらしない大悟を支えています。心に傷を負った娘のましろのことを心配しています。

阿川ましろ
大悟と有希の娘。9歳です。ある事件がきっかけで言葉を話せなくなりました。

後藤銀
供花村で代々権勢を誇る後藤家の長老でしたが、熊に食い殺されて無惨な死体で発見されます。彼女が死が発端となり、供花村の陰惨な秘密が暴かれていきます。

狩野治
大悟の前任の駐在ですが、妻子を残して不審な失踪を遂げました。生前は後藤家の事を調べており、そのせいで村八分にあっていました。

みんなの感想

「ガンバニル」を読んだ感想

「ガンニバル」はページをめくる手が止まらない、大変スリリングな漫画です。本作のキャッチコピーである「村八分サスペンス」が、この上なく的確に本質を突いてますね。カニバリズムをテーマにしているだけありグロテスクな描写も多々ありますが、じわじわと外堀を埋められていくような嫌なプレッシャーがたまりません。

供花村の住人も一枚岩ではなく、後藤家に反目して儀式をやめさせようと暗躍する者もいれば、暴力と脅迫を用いて大悟たちを牽制する勢力も出てきます。

誰が敵で味方かわからない疑心暗鬼渦巻くストーリーと、リアルな狂気に満ちた表情の描写が相俟って、迫真の恐怖を演出しているのがポイント。
個人的に実写化されたら見ごたえありそうだと思いました。
家族思いで正義感が強い反面、しばしば暴走しがちな大悟のキャラクターも重層的で面白いです。どうかすると村人たちより狂っている、恐ろしいと感じさせることもあり、彼が供花村の狂気に毒されず最後まで正気の側に踏みとどまっていられるかハラハラします。

まとめ

以上、二宮正明による漫画「ガンニバル」をご紹介しました。食人の慣習がある排他的で閉鎖的な村を舞台に、大悟たち一家が追い詰められていく緊迫感が素晴らしいです。
原作はクライマックスに突入し完結目前です。これを機に一気読みしてみてはいかがでしょうか?

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